漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
50代 男性 会社員
10年程前から、何もしていないのに動悸が始まり、息が吸えない状況になることがある。2~3回救急車で運ばれた経験もあり、病院では“狭心症”と診断された。
自身は死ぬかと思うほどの恐怖を経験する度、「また同じ症状がでるのでは?」と不安を気にするようになった。
最近は特に不安感が強く疲れやすい。やる気も出ない。運動をしても直ぐに息が切れて続かない。元々緊張しやすい性格で、外出時にはトイレに行きやすい。
ご家族の死別も重なり少しノイローゼっぽい所もあるとご自分でも自覚されています。
生きる希望や以前の元気を取り戻したい一心でご相談に来られました。また、ご自分で調べた情報では、自身の症状は“パニック障害”からくるものなのでは?と考えているとのことでした。
相談の結果、自律神経の乱れの症状を調整する漢方薬と補助剤をご提案させていただき、少し様子を見ることになりました。
2週間後…
明確な変化ではないが、何となく調子が良い気がする。不安感はまだ強いが、毎日を前向きに生きる意欲が湧いている。
1ヶ月後…
今のところ発作は出ていない。動悸を感じる回数も減っているように思う。
2ケ月後…
少し動悸を感じる時期もあったが、それ以上の心配にはつながらなかった。疲労の回復が遅い。
3ケ月後…
以前よりも発作に対する不安も減り、運動時間も長くなってきた。当初は3ケ月でお薬を止める予定であったが、もうしばらく続けてみたい…。
今回は狭心症であるか?パニック障害であるか?の判断は選薬の際はあまり重要視せず、お客様の体質と症状から選んでいきました。
この方はお薬を飲み始め、体の変化に希望を感じて下さっているようです。まだ完治とは言えませんが、注意深く対応を考えていこうと思っています。
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